第3回 サーモインフォマティクス研究会 開催報告
(文責:幹事 榎木)
2022年3月1日(火)13:00から15:00に開催
第3回のサーモインフォマティクス研究会をオンラインにて実施しました.
参加者は12名でした.うち3人は,九州大学と電気通信大学の学生が参加してくれました.
開催予告の通り,研究会の委員から業務上で問題となっていることについて,情報学の観点から解決できないかという,今回から新しい取組みを取り入れました.
この新しい取組みについて,昭和鉄工株式会社の大宅様とJAXAの金城様よりヒートポンプ等の問題提起がそれぞれなされました.
およそ15分ほどの問題提起を行っていただき20分程度のディスカッションをしましたが,参加人数が能動的に意見を出し合える環境で,沢山の意見交換がなされました.参加者が12名で多すぎず少なすぎず,そして熱工学と情報学それぞれの専門家が揃っていたことも,活発な意見に繋がったのかと思います.
また,学生の参加数は3名でしたが,ほぼ全員が意見を出し,研究ということに対して参加者が全員平等に意見交換できたことも大変良かったと思います.
ただ,折角の問題提起に対してディスカッションの時間を十分に取れなかったことことは,次回以降に問題提起を1件にするなどの対策をとることにします.
研究成果発表では,九州大学 宮崎研究室所属 修士2年生の井田さんから40分程度,プール核沸騰の映像データを様々な熱流束で実験を行い映像の様子を機械学習させて,未知のプール核沸騰の様子をインプットすると,アウトプットとして熱伝達率を予測するという,非常に興味深い研究発表を行っていただきました.
驚くことに,井田さんは修士課程からのたった2年の間に,1から独学で機械学習を行い,これだけの成果を出したということで,参加者全員から賞賛を得ていました.機械学習を学ぶ上でどのようなところで苦労したかなどもお話ししてくださって,委員からはモチベーションアップになったとの意見もありました.
3件の講演資料については,発表者のお三方からのご厚意により,以下からダウンロードが可能です.(委員限定)
研究会委員から問題提起 2件

研究成果発表 1件

