(文責:幹事 榎木)
2023年3月13日(月)13:00から15:00に開催
第5回のサーモインフォマティクス研究会をオンラインにて実施しました.
参加者は前回から引き続き多くの方にご参加いただき44名と,参加としてはこれまでで最大規模となり,活発な議論ができたと考えています..
九州大学 サイ コウシ様のご講演では,自動車の空調システムについて様々な熱侵入を計算に入れつつ,空調制御をどう行うかについてご講演いただきました.今後は外部流れなどを機械学習で予測しながら精度を良くするとのことで,今後も目が離せない研究だと感じました.
MathWorks Japanの小林昇洋様は,MATLAB/Simulinkを使用した,熱・流体解析に関する機械学習の解析事例とトレンドの紹介を,実現場でどのように使用されているかについてモデリングツールのご紹介から丁寧にご解説いただきました.ユーザーとしての参加者からの質問が沢山あり,やむを得ず途中で質問の受け付け終了となりました.(ご担当者の小林様が14時から所用のためご退席)
早稲田大学のニコロ先生のご講演は,遺伝的アルゴリズムを用いた空調用熱交換器の配管モデルを最適設計することで,従来の熱交換器よりも,同じ冷媒を使用した場合よりもCOPが20%程度以上も上昇するという,ご研究を紹介してくださいました.そして,このモデルが正しいかという簡単な実験的な検証も行っていて,信頼性が非常に大きいことが理解できました.
講演資料については,以下からダウンロードが可能です.(委員限定)